ストレッチジーンズのチェーンステッチ
この度ストレッチジーンズのチェーンステッチミシンを導入しましたので、ブログにてご紹介させていただきます。
画像をみていただくと一目瞭然。専用のミシンは伸びを極力おさえて縫い上げます。
以前使用していたミシンも、数あるチェーンステッチ裾上げミシンの中でも比較的ストレッチは縫える方でしたが、この通り差があります。
また縫い目を見て頂くと、チェーンの輪っかが大き目でゆったりしているのがお分かりかと思います。
こうする事によってひっぱっても伸びるようになります。
さて、こちらの画像は海外のジーンズの端切れを縫ってみたものです。黄色い糸が自分が縫った方です。
こちらはとても伸びる生地ですが、戻りづらいため(キックバックしない)、元々の縫い目は伸び気味です。
こちらは縫ってみた方です。伸びがおさえられているのがお分かりになるかと思います。
足にかぶせてみますと以下の通りです。
ただこちらの画像見て頂いた方の中には、「あれ、ちょっと伸びてね?」と思われた方もいるはず。理由があって伸びを0にする事は不可能です。以下説明しますと、、、
パンツの断面図です。これの裾をまくりますと、
内側に巻いた生地が、表地を押しちゃうので伸びてしまうわけです。巻いた部分の直径を短く出来ない限りこのようになってしまいます。
なので伸びる事を完全に0にはできませんが、通常のミシンと比べると遥かにいい結果を得ることができます。
そしてもう一つ、このミシンの利点を上げるとしたらキチッと並行に縫えることでしょう。
こちらの画像はユニクロのウルトラストレッチスキニーを店舗で裾上げした画像です。
ウルトラストレッチスキニーは戻りやすい生地(キックバックする)なので、伸びずらいですが、ステッチがうねりやすいです。
もし、この生地を普通のミシンで真っすぐ縫えている方がいたら、ミシンが非常に上手です。
履いてみるとこんな感じです。ちょっとガタついているのでカッコいい感じではないですね。
今回のミシンはガイドを使用して縫うので、並行に縫うことが可能です。
はいてみるとこんな感じ。カチッとしていてステッチも太く、カッコいいかと思います。
もちろんチェーンなので、ロールアップもカッコいいですよ(^p^)
いかがでしょうか?このように「伸びをおさえる」「ひっぱると伸びる」「平行に縫える」と3拍子揃ったミシンになっております。
自分は20代前半の頃、量販店の服屋で働いておりました。そこは裾上げを店内でやるタイプの店だったので自分も裾上げをしていたわけですが、その頃から「なんでストレッチってキレイに縫えないのか」と日々自己問答しておりました。
今になってこのような仕事をする事になり、この長年の疑問を解決してみようと思い立ちこのようなミシンを導入しました。
そもそもストレッチジーンズって結構くるぶし丈でカットする事も多いと思うので、裾の処理は大切だとは思いますが、調べても調べてもストレッチの裾上げをマジメにサポートしてるお店もミシンも無いのです。
なぜこの矛盾がおきてるのか、今となっては自分なりの仮説があるのですが、続きは店頭で笑
自分は元々古着のジーンズとかレプリカジーンズが好きでこの仕事を始めてるわけですが、今となってはストレッチジーンズはなくてはならない物になってますよね。
今人気のG STAR LOW(ジースターロー)やDIESEL(ディーゼル)、DENHAM(デンハム)、Nudie jeans(ヌーディージーンズ)。こういった海外系メーカーはストレッチの商品展開が多いですね。
またイタリアのヤコブコーエンなんかは完全にストレッチですね。
因みに冒頭のジーンズはリーバイスコミューター。自転車乗る時に鬼履きしていたストレッチジーンズです。今でも気に入っております。
今回のミシンは全国的にもあまり無いこころみだと思うので、今後もバージョンアップを重ねていくかもしれませんが、もし気になった方は是非ご依頼ください。
郵送でも受け付けております。金額は1本1500円(税抜き)。よろしくお願いいたします。
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