MA-1のほつれ直しー袖ぐり
今回は袖ぐりのほつれ直しです。時間が無くて初めてブログに掲載したのですが、この修理結構多いです。
この写真は左袖の写真になりますが、左がこうなっていると・・・・
当然右の袖ぐりもきてますよね。
で、なんでこんな事になるかですが、こちらをご覧ください。これは冒頭の左袖側の縫い目を裏からみた画像ですね。
ちょっと分かりづらいですかね。アップにしてみました。見てください。縫い代がほとんどありません汗。
改めてさっきの写真に戻りまして、縫い代がメチャクチャですよね。縫い代2センチくらい縫ってるところもあれば、縫い代5ミリくらいで縫ってるところもありますね汗
これは長期の着用で縫い代が無くなったんではないんです。縫製が下手なんです。
当たり前ですが、縫物するときは縫い代1センチなら平行に1センチで縫い合わせますよね。
実はこの袖ぐりが解れてくるという症状ですが、9割方80-90年代のアルファです。TOPGUNで一世風靡したときのアルファのMA-1ですね。
アルファって軍用品のMA-1は縫製は良いんです。でもこのファッション用のMA-1はかなり縫製が下手なんです。こっから勝手な憶測ですが、世界的に流行ったためにもの凄い量を生産したんでしょうね。また大量生産するためにオペレーターやオペレーションの質は問わずとにかく作りまくったんでしょう。だからこうような品質になっているんでしょう。
ただ逆に言えば、正しく縫い直してあげればまだまだ全然着用できるんです。そしてやっぱりこの頃のアルファは僕はメチャクチャカッコいいと思っております。わたも生地も軽いのに、本物のma-1のシルエットを踏襲していて見事にファッション用に落とし込まれています。フロントのバタフライジップもまたカッコいいんですよね。ちょっとしたホツレで手放すにはもったい無いですね。
という事でまずは袖を外しまして、
縫い代が崩壊してしまってる箇所を補強します。切ってしまってもいいんですが、そうするとその分縫い詰まってしまうので、極力ステッチがけなどして縫い代は残すようにします。
縫い代の補修が完了したらロックミシンをかけます。
見頃の縫い代も同様に補強してロックミシンですね。
したごしらえが終わったら袖を縫い付けて、
肩のステッチを入れなおして完成ですね。この肩のステッチを入れるのが地味に難しいんですよ。
これでほつれは跡形もなく消えました。
このような感じになっております。袖ぐりが1か所でもホツレている場合は、上記説明の通り左右まるごと縫い直しになるケースがほとんどです。料金は5000円(税抜き)~になりますね。
リブ交換とセットですともうちょっとお安くできると思います。
この度もご相談いただきまして誠にありがとうございます。
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