ダブルライダースファスナー交換(手縫い&ミシン)
今回は左見頃は手縫い、右見頃はミシンでダブルのファスナー交換をしました。
今回は恐らく50年代のライダースになるかと思います。五角形タロンがついておりまして、綿糸縫製のジャケットになります。スライダーは流用しました。
問題は綿糸縫製特有の細かいステッチです。綿糸は強度に難があるため細かいピッチで縫製する事により強度を担保されてる事が多いです。ただその弊害として縫い戻しが大変です笑
右見頃のファスナーの取り付けに関しては、裏地を解いて避けて縫います。裏地はアームホールまでガバっと解きます。
そして、右見頃に先にファスナーを取り付けます。解き穴をひろいながらミシンで縫い戻します。
ミシンで縫うといっても手回しですけどね。
次に左見頃にファスナーを取り付けますが、こちらは手縫いで縫製します。
ピッチが細かいので時間はかかってしまいますが、手縫いで縫い戻せます。なぜ左見頃を手縫いで縫うかといいますと、やはり衿の問題ですね。
以下見ていただきますと、表面も裏面も縫い外れが無いのでキレイにみえるかと思います。
あとはピッチが細かい場合、表から穴みて針をさしても、裏面が外れると裂ける可能性がありますので、手縫いの方が安全です。
こちらは縫いあがりの写真ですが、ピッチはかなり細かいです。それでも手縫いでの対応は可能となっております。
あとはポケットのスライダーが無くなっていたので装着しました。元のスライダー形状は分かりませんが、年代的に菱形チェーンをつけておけば間違いなさそうです。こちらは復刻のものになります。
以上のように作業いたしました。以下全体写真になります。
プライスに関しては縫い目ピッチと革の状態によって変わってまいります。検討いただく場合はご相談いただければと思います。
今回もご相談いただきまして誠にありがとうごさいます。
0コメント