革ジャンの袖口を下駄履かせて修理
まずは結果から。マチを交換して、下駄を履かせて袖口を修理しました。今回は工程をご紹介します。
今回はこちらのハーレーのスポジャケになります。芯が出て最高にカッコイイです。
袖口にはダメージが蓄積しており、先端はつかむと崩れる程痛みが進行してます。
解いていき・・・
まずマチまで外しました。こういう問題の箇所がボロっととれるとなんか気持ちが良いですよね。
ジャンクの革ジャンの生地を使ってマチを裁断します。古着は古着を使って直すと馴染みが良いです。
ファスナーの裏面。サビがかなり強いです。スライダーがマチを傷つけるかもしれないのでリューターでサビをとります。
こんな感じです。
袖の方はこんな感じの状態です。なるべく長さを残して先端を裁ち落とします。これもやっぱり気持ちがいいですよね笑
下駄をはかせると厚くなるのでスクレーパーでちょっと削っておきます。
そして袖口に芯を貼っていきます。これをしないと袖口がラッパになります。
以上で一通りの下処理が終わりましたのであとは組み戻します。
地縫いをかける箇所はしつけをかけて、元から空いてる穴に刺して行きます。
下駄の縫い代も、ステッチをかけて押さえ込みます。
そして完成がこちらです。
以上のような工程での作業となりました。あ、あと下駄が何かはもうお分かりかと思いますが、袖口につけた別布ですね。なるべく長さを残したい場合に付ける物です。
あとはカフスを作り直せば、オリジナルの長さで修理する事も可能ですね。今回は多少短くなってもOKとの事でこの方法をとりました。
この度はご相談いただきありがとうございます。
0コメント