ジーパンのウエスト約10cm詰め

今回はウエスト3方+わたり詰めです。それだけの分量を詰めるとどう仕上がるのか、写真満載でご紹介します。


あと裾上げもしてますのでアフターは短くなってます。



いきなりですが結果から。着るとこういう感じになります。



長文になるので先に完成をお出ししました。こっから順を追って説明いたします。




1、糸

まず今回の糸はコチラです。全て綿糸です。縫う箇所が多いので5種類使います。

右から2つめは太さが「6番手」です。手芸屋で売っているジーンズステッチ糸は「20番手」ですのでまあ太い。もう縄ですね。腰帯に使います。


そうです。番号が小さい程太いです。




2、詰め分量の見方

詰め分ですが、分量が多いので事前にボディでバランスを見ております。これを仮縫いにかえてお客様に試着してもらいます。




3、後ろ中心の詰め

ポイントは3つ

・腰帯の縫い目がシングルステッチになる

・股のたこ巻きは維持出来る

・しかし股もシングルステッチになる


腰帯のチェーンも出来ない事は無いのですが、+2,000円~になります。




離してみるとこんな感じです。



表からはこんな感じです。




あと後ろ中心に関しては、「糸道」を書いております。


糸道。。。  勝手に名前つけちゃったのですが、縫い目は染料が残るので、解くと濃い線が残るんです。それです。


これを描くとステッチの馴染みがよくなります。



4.脇の詰め


脇は、前1cm、後ろ2cmで計3cm詰めております。これが限界になります。


リベットは打ち直しおりますが、少しウォッチポケットにかぶっております。



そ耳ですが、今回は許可が出ているので落としております。


落とした方がシルエットはキレイだと思います。もちろん形よりもディテールということであれば、残すことも可能です。




代わりのロックですが、綿糸の30番で縫います。インシームのロックにあわせます。



表から見るとこんな感じです。当然あたりが飛びます。これが難点です。


一応綿糸の極太で縫い合わせているので、洗うとまた縫い目が締まるようにはなります。



ちなみにですがポケットの袋布も縫いずらしになります。この辺の作業があるのも、サイド詰めが高額になる原因です。




5.わたり詰め



事前に出したこの分量を縫い目でとっていきます。




こちらが裁断した様子です。


.....股の中心も約1cm切れてしまってますね。


これはわたりのシルエットのためにやむを得ずカットしております。これにより股上が約1cm浅くなります。




こちらが縫製後の写真です。ステッチは30番ですね。




以上が細部の様子ですね。あとはいろんな角度の着画を貼りますのでご確認ください。




今回は¥13,000+税となりました。ご相談いただきありがとうございます。

MASIZIN(マシジン)|ジーンズリペアやリブ交換、厚物縫製が得意な洋服お直し屋です。

茨城県水戸市の末広町で洋服の直しを行っております。チェーンステッチ裾上げ出来ます。

0コメント

  • 1000 / 1000