かけはぎの料金

まずかけはぎとは、

共布の端を解して、キズの所に差し込んで隠す技術になります。



こんな風に周りを解した共布を......



穴の箇所に差し込みます。




なので裏面はこんな感じに。





そうなんです。生地の相性さえ良ければ、こんなにもキレイに分からなくなります。


「生地に相性」に関してはこの後説明いたします。






肝心の料金ですが、

1cmで800円となります。

※補修にあたり解きが必要な場合、料金は追加となります。



具体的には...




範囲が小さければ安く済みますが、実際はキズの端から5mm程余裕が必要になります。



すなわち、タバコの灰を落として穴を開けてしまった場合などは、大体5,000円予算に見ていただければ修理可能となります。






先程言いました「生地の相性」の説明ですが、かけはぎは生地により仕上がりに差があります。


例えばこのような柄のある生地は跡が目立ちにくいです。生地の織りにもよりますが、こちらのガンクラブのツィードは相性バツグンでしたね。



こちらは薄手のドビーストライプ。薄手の場合は生地が重なると目立つ場合があります。そのためシャツブラウスなども可能ですが結果目立つ可能性があります。


しかしこの凶悪に細かいドビーのバターンでも職人さんはしっかり合わせて仕立てております。凄いです。



そして礼服です。このようにクッキリ差し込んだところが現れます。礼服に使われるドスキンという生地がとかく相性が悪いのですが、黒い生地は総じてこのように跡が出る可能性があります。



まとめると、

シャツブラウスなどの薄物、黒い生地、礼服などは跡が目立つ可能性があります。

それ以外のスーツ地は基本的に可能となっております。

ページの最後にリスト化しておりますので、詳しくはそちらをご覧下さい。





そしてかけはぎには共布が必要です。似てる生地では補修不可能です。

共布が無い場合ですが以下の箇所から取ります。隠れる場所から取れないときは、お客様の了解を得て⑥の見返しから取ることもあります。





かけはぎについての説明は以上となります。最後に受付の流れですが、


店頭でお客様に修理予算を提示いたします。

職人さんに預け、可否・修理方法・工賃を確認します。

お客様に改めて、可否・修理方法・工賃をお伝えします。


このようにワンクッションあるため少々お時間をいただきます。




当店では相場よりも安く提供させていただいておりますが、それは、


1、ミシン作業を行わない、かけはぎのみを専門で行っている職人様に依頼します。そのためかけはぎ後の組み立ては当店で行いますので低価格での提供が可能です。


2、職人様は「かけはぎを多くの方に知ってもらいたい」という理念をお持ちなので、多くの方にかけはぎを選択肢の1つに入れてもらえるように低価格で提供しております。


という理由からになります。



店頭では掲載した写真のサンプルもありますので、スーツにキズや穴が空いてしまった場合は、是非ご検討ください。




>注意点

補修箇所が目立ちやすいのは、以下のような生地です。

・綿織物

・礼服 

・薄くて軽く透ける生地

・サージ・ギャバ(学生服・コート)

・色あせしているもの

・織り組織の細かいもの

・白やベージュなど薄い色


お受け出来ないものは以下のような生地です。

・ナイロン

・別珍

・プリント柄

・フェルト

・ビニール加工生地

・ニット・セーター

・着物

・ベルベット

・コーデュロイ

・レザー

・ジャージ・Gパン等


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