Gジャンの背中を今話題の「T-BACK」にする。
今回はGジャンの後ろ身頃を「T-BACK」にいたしました。「T-BACK」とは後ろ身頃のT字型の切り替えを指しまして、リーバイスの古いGジャン(2ndモデルまで)に見られる仕様なんですが、昔は生地幅が狭かったので大きいサイズを作ろうとした時に後ろ身頃が丸々取れなかったんですね。なので左右で分割する事で大きいサイズをとっていたそうです。
因みに1stモデルでは針シンチが46以上、後期が48以上。2ndモデルでは52以上のサイズでこのT字の切り替えが入るそうです。
全体感はこんな感じです。
Gジャンの縫製は基本的に以下のようなタコ巻き縫いになりますが、もちろん同様の縫い方で縫い戻していきます。
ウィークポイントは2つ。1つは二本針のミシンをまだ所有してないので、完全同ピッチの平行ではありません。あと裏面はチェーンではなく普通のミシン目になります。とはいっても普通に見てる分には違いは分からないかと思います。
あと問題点は、「ウエストベルトの詰め」です。背中に切り替えをいれる以上幾分か詰まる訳ですが、その分ウエストベルトも詰めなければなりませんよね。ただウエストベルトに縫い目をいれるとおそらく縫い代がのあたりで出ていかにも詰めた感が出でしまうかと思います。
雑な加工で申し訳ありませんが、こんな感じです。
なので頑張ってウエストベルトは詰めずに縫い戻しました。頑張りました。
因みにこちらの加工をする場合は、普段のサイズより1サイズ大きい物が必要になりますが、オリジナルのTバックも肩を落として着るのが格好いいようなので、いずれにしても1サイズ大きいサイズをTバックにするのは間違いないと思います。
因みに工賃は9,000円+税となりましたが、色が落ちてあたりがすでに出てるものの場合ですと12,000円くらいになる可能性があります。こちらのような濃紺であれば9,000円+税で可能なので、濃紺を加工して着込んであのTバックのあたりを出していくのがオススメとなっております。
この度もご相談いただきましてありがとうございます。
※参考:別冊ライトニングヴィンテージの教科書完全版
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