ジーンズのヒザ・モモの総合補強(3レイヤーステッチシステム)
ジーンズのヒザ・モモに関しては、当店のリペア体系、「3レイヤーステッチシステム」で補強いたします。
.........3レイヤーステッチシステム。大げさですね笑。こういう横文字が好きなんです笑
これは芯張り・補強・穴埋めの3種類のステッチをレイヤーする事で、なるべく広範囲をカバーしようというリペアになります。
こちらの写真、一見あまり縫ってないように見えると思いますが、実はかなりの量のステッチがはいっております。
拡大するとこんな感じです。やはり縫ってないように見えると思います。
そしてこちらが裏面の写真です。かなりのステッチ量なのが見て取れるかと思います。この様に密度の異なる3種のステッチをレイヤーにして全面補強をします。
。。。しかしなんでそもそもこんな広範囲を補強をしなければならないのか。細かく書くとまた長くなってしまうので端的にお伝えすると、裏面がこの写真のような状態になってると、もう生地が死んでしまってるサインです。
ここを覆いきらずに中途半端に補強すると、その端が破れてしまいます。
このジーンズの場合は、もう腰まで覆わなければダメでしたが、ダメージがもっと軽度であれば狭い範囲でも大丈夫です。あとは着用頻度なども範囲を決定する上での必要な要素になりますね。
そして縫い糸は「綿糸」を使用します。柔らくて色が変化していきますので、リペアにはもってこいですね。
こちらの様な緑・黄色系の色落ちのジーンズでも糸はしっかりご用意しております。
しかしこの範囲を縫うとなると、やはり気になるのは「脇の解き」かと思います。やっぱりこれは避けて通れないところです。
こちらの写真は50年代の501zxxをリペアした時の縫い上がりの写真です。なるべくあたりがズレない様に最大限工夫して縫っております。
またこの年代ですと脇の縫い糸は表6番・裏8番の極太綿糸です。
ちなみに料金ですが、今回のサンプルのようなヒザから腰までの全面補強の場合、8,000円~になります。38インチのような大きいジーンズですと1万を超えてきてしまいます。
ヒザからモモで抑えられれば6,000円前後になります。
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