MA-1のほつれ直しーポケット口
今回はポケット口のほつれ修理になります。ビンテージにおいてはたまにみかけますよね。こちらも修理可能となっております。
今回はリブ交換も一緒にご依頼いただいておりますが、こちらのMA-1、見る人が見れば一発で分かりますね。
60年代、エクセルガーメント社製ですね。リブが退色して黄色っぽくなってるMA-1は同社の物ですね。
本題に戻りまして、向こう布を解いてみた様子ですね。見事なフリンジになっております笑
フリンジのところにステッチをかけても無意味なので、向こう布を完全に外して修正します。
向こう布を完全に外した様子です。向こう布が二枚あるのは、左右どっちも滑脱してしまっていたので、両方とも修理しているためです。
で、ここからどう修正するかですが、単純です。フリンジの部分をカットするだけです。
あと一応ホツレにくくなるようにロックミシンもかけておきました。
ところで、散々向こう布と書いてきましたが、そもそも向こう布というのは何かといいますと、ポケットから袋布がのぞくとカッコ悪いので、共布を縫い付ける事で馴染ませるものですね。
なので向こう布が短くなったところで袋布が短くなるわけではないので、ポケットが小さくなったりはしないんですね。
しかし向こう布と袋布が継ぎ合わせになってる場合があります。この場合向こう布をつめますと袋布が足りなくなるので、何かしらの対処が必要になってまいります。
という事で短くした向こう布を再度袋布に取り付けて、
ポケット口を縫い直して、
ステッチ・閂をいれれば修理完了になりますね。
ポケット開けてみるとこんな感じです。袋布はまったくみえないですよね。当然といえば当然ですが、向こう布2センチ詰めたくらいではまったく問題無いですね。
あとはリブも交換しまして、
完成いたしました。やっぱりカッコいいですよねビンテージは。ビンテージの中ワタがホント絶妙なんですよね。固くも無く薄くもなく、適度にしっかりしてるという。年月を経てあの風合いが出るのか...... 抜け感があってカッコいいですよね。
以上になります。ポケットのホツレは難しくて修理出来ないように見えますが、全然修理できますのでお困りの際はご相談下さい。
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