なぜ閂ミシンを導入したのか。
この度閂(かんぬき)ミシンを導入いたしました。厚物使用に改造してもらっております。
このミシン、閂しか縫えないのに車の免許をとれるくらいの値段がします。なぜこのミシンを仕入れたのか。
一番大きい理由は強度です。ベルトループの修理で直しに出すと、こちらの「線閂」で戻ってくるとがほとんどかと思います。平たく言うと返し縫いですね。
見た目的な差異はあまり無いのですが、強度が決定的に違います。ステッチを数本切ってグリグリ引っ張ると、、、
この通りです。線閂はベルトループには向いていないんですね。ちなみに当店では、これまでの分に関してはコンピューターミシンのジグザグステッチで対応しておりました。極厚の箇所に関しては太糸を強めに締めて線閂しておりました。
万が一当店で修理されてループがはずれている方おりましたら、無料で閂に変えさせていただきますのでお申し出ください。
あとはバックポケットの隠し閂が可能になりますので、バックポケットを外すことができるようになります。なのでこの箇所も本格修理が可能になります。写真はオリジナルの47501xxになります。写真をお借りさせていただきました。
もちろん綿糸で縫製可能です。
あと大股の閂、前開きの閂など、ジーンズは解くとほぼほぼ閂にぶち当たります。しかしながら閂が各箇所で使用されるのは、強度を保つために必要であるからであって、閂で縫ってあるところは閂で縫うのがやはり望ましいです。
もし閂が絡んでくる修理がありましたら是非当店にご相談いただければと思います。
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