革ジャンを肩から袖詰め
今回はちょっと難しいお直しです。革ジャンの袖詰めを肩から行いました。
こちらのジャケット、袖口はリブ付きのやや複雑な仕立て。ですがこちらからでもいけなくは無いのですが、、、
ひっくり返すしてみると裏地がややシワになっておりました。これは解いたら縫い戻しに苦労しそうな雰囲気です。
一方肩の方はステッチ無しでシンプルな縫製。革も柔らかいので今回は肩からいくことに決めました。
ただやはり肩は難しい場所なのでできれば避けたいところ。ですがスーツの肩に比べればまだやりやすいです。
まずは袖を外して詰める分裁断していきます。この裁断がポイントでして、ここがうまくいってると袖はすんなり付きますが、間違ってると袖が元通りつかなくなります。
なので裁断だけで2時間近く経ってしまうこともざらです。慎重に行っていきます。
そして「幅出し」を行います。袖は先細なので、脇を広げなければなりません。
穴が残ってしまうのでステッチで埋めておきます。これはイミテーションではなく、、、
縫い代をおさえるという役割もあります。
そして袖を縫い戻しました。
以上のようになりました。革ジャンは基本袖口からの袖詰めをおすすめしておりますが、今回のように肩から袖つめすることも可能とはなっております。
ちなみに今回は12,000円+税となりました。これが肩にステッチがあったり、革が厚かったりすると料金は15,000円からとなります。
この度もご相談いただきまして誠にありがとうございます。
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