ボタンフライをジップフライに換える

今回はジップフライへの換装に関してです。

「ボタンホールがダメになっちゃって面倒くさいのでファスナーに変えてほしい」との事でお持ちいただきました。

基本的にジップフライのジーパンは防縮です。前開きがファスナーでデニムが縮んでしまうとかみ合わせに影響がでるからですね。

そのためボタンフライをジップフライに換えるにはある程度縮まなくなっている事が条件です。



・・・・・そもそもフライってなんぞ?

って方もいるかと思いますが、フライとは「比翼」の事です。

となると「比翼って何?」ってことになると思いますが、

→表からはボタンやボタンホール、ファスナー、スナップなどの留め具が見えないように二重に仕立てたもの。鳥が翼を重ね合わせて休んでいる形に似ていることからこう呼ばれる(出展:ファッション辞典)

という事です。


※ビフォーのボタンが外れておりますが、外した後に撮影しております。



今回は工程もご紹介。まずはボタンとボタン留めを外していきます。ボタン留めはそのまま使う事もできますが、厚ぼったくてゴワつくので外すのがオススメです。


見返しを作ります。この生地は、当店でストックしているジャンクデニムから近いもので作ります。





見返しを取り付け、ファスナーを持ち出しにつけていきます。





ファスナーのもう一方を見返しにつけていきます。(写真撮り忘れましたorz...)







見返しと小股にステッチをいれます。





最後に小股とあき止りに閂を打ち込んで完成です。



ファスナーは壊れると交換しなければならないという弱点がありますが、ボタンでもやはりはき続ければボタンホールがほつれはじめますよね。


ある程度はいたジーンズであれば、いっその事ジップフライに換装してしまうのも一つの手になると思います。


こちらは5,000円+税とファスナー代となります。ファスナーはYKKなら300円程です。この度もご相談いただきましてありがとうございます。


MASIZIN(マシジン)|ジーンズリペアやリブ交換、厚物縫製が得意な洋服お直し屋です。

茨城県水戸市の末広町で洋服の直しを行っております。チェーンステッチ裾上げ出来ます。

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