マシジン的チェーン裾上げ解説 ②使う糸編

今回は、チェーン裾上げに使用する糸に関して説明させていただければと思います。


因みに以前投稿した「綿糸とコア糸」はご覧になられましたでしょうか?先にこちらの記事をサラッと読んでいただくと良いかと思います。



まず使う糸の太さですが、上糸20番手、下糸30番手が基本になっております。これも理由がやっぱりありまして、切れにくいからです。

こちらは以前のチェーンステッチミシンで綿糸で縫った裾になります。2年間くらい日々の仕事で着ましたね。

その割には糸の状態は良い方ですよね。







縫い目を横からみると、生地に埋まってますよね.。30番手の太さですと、締めこむと生地に埋まってきますので糸が擦れにくくなるんです。






それでもやっぱりインシームの縫い代のゴツいところは切れてきてしまいますね。ここが綿糸の弱点ですね。まだこの程度のホツレであればまだ多少の期間は着用出来ますが、どこかで補修が必要になってきてしまうので、わずらわしい方にはコア糸がオススメです。






>裾上げに使用する糸に関して




ジーンズの糸としてはトップメーカーのUJシリーズをメインで使用します。ただ色がある程度限定されてますので、無い色に関しては他メーカーの物も使用しております。





・コア糸

特段のこだわりが無い場合はコア糸がオススメです。切れる心配がないので縫い直しのコストもかかりません。

またメーカーの取り扱い色数が多いのも良いところですね。今後も色数は更に増やしていこうかと考えております。





因みにですが、やたら発色の良いヴィヴィッドなオレンジのコア糸がありますよね。通常の金茶と比較すると結構オレンジですが、こちらは.....







ヌーディージーンズの裾上げに使用しております。色がジャストマッチです。

捨てミシン閂仕様にも対応しております。2200円(税抜き)





赤なんて物もありますが、こちらの赤糸は明るすぎず、暗すぎず、目立ちすぎないホントに絶妙な赤色ですが,,,,,






裾上げの下糸にアクセントで。トミーで裏面赤使いはかわいいですね~ 合いますね~





こういう飛び道具的な色もあります笑








・綿糸




綿糸もメイン使いはUJシリーズになります。こちらの色に関しては上糸20番・下糸30番で縫製します。





こちらがメイン4色ですね。左のイエローが冒頭のジーンズを縫った糸ですね。かっこいい色落ちします。





こちらはEDWINなど国産ジーンズで使われがちな、くすんだ感じのイエローとオレンジです。

EDWINの綿糸縫製のジーンズはもちろん現行では存在しませんが、裾だけあえて綿糸なんてのも良いかもしれません。






こちらの生成り糸は、未晒しの生成りの生地が退色して白くなっていくのと同じように退色していく糸です。未晒しツイル、ダック、デニムによいですね。メーカーさん一押しの糸です。







あとは白と黒ですね。またこの黒がスミ黒でメチャメチャカッコいいんですね。化繊では絶対出ない色です。






あと他にも綿糸はちょっとストックがあるんですが、こちらは30番手のみです。こちらの糸を使う場合は上糸も下糸も30番手になりますね。








現在は以上の様になっております。繰り返しになりますが、綿糸はカッコいい糸ですが、糸切れのリスクがありますので、この点はご承知いただければ幸いです。





裾上げのご用命お待ちしております。

MASIZIN(マシジン)|ジーンズリペアやリブ交換、厚物縫製が得意な洋服お直し屋です。

茨城県水戸市の末広町で洋服の直しを行っております。チェーンステッチ裾上げ出来ます。

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